ダラダラとです。
これは、十年ほど前に買った革ジャンです。
一目見てものすごく気に入ったんですね。一目惚れです。すごくオーソドックスでタフそうで、
「こんな革ジャンが欲しかった!」
って感じだったのです。値段も私にしてはそこそこしたんですが、がんばっちゃいました。
でも、これ・・・ですね・・・
硬いです! そして、 重いです!
もうね、着ると鎧を着てるみたいです。ハッキリ言って、撮影用の戦国時代の大鎧の方が動きやすいです。
腕なんか思うように上がりません。タバコを吸う時はタバコを持つ手に口を持って行きます。
うっかり勢いよく座ったりすると、襟がノドに突き刺さったりします。
さすがに、試着した時に
「あううぅぅぅ・・・?」
とは思ったんですよ。でもですね、ここで登場したフランク・ザッパみたいな店員に
「こう言う革ジャンこそ、着れば着るほど身体に馴染むんです」
って言われたんです。
私ですね・・・こう言う店員さんに弱いんです。いかにも
「私こそが革ジャンのツウです!」
って感じの店員さんです。もうね・・・「ツウ」にはほんとに弱いんです。
全く身動きが取れない革ジャンを着たまま、このザッパおじさんに、革ジャンに正当な持ち主として認めてもらうにはどうしたらいいのかをタップリと聞かされ、すっかりその気になってしまいました。
最後にこのザッパおじさんは
「馴染む事を考えると、もうワンサイズ小さい方がいいですね」
とおっしゃられました。当然、仰せに従いました。
ほんとに容赦の無い方でした。
で、まあ、やっぱり・・・そうなんです。さすがにですね・・・これだけ硬くて重いとですね・・・
未だにこうして立っちゃうわけです。
しかし、私はまだ諦めたわけではありません!
いつの日かこの革ジャンに私が正当な持ち主だと認めてもらいたいのです。この革ジャンが私の皮膚となり私と一体化してるところを、ぜひ見てみたいのです。
あ、でも今はちょっと無理です。ほんとに寒くなると、この革ジャンでは寒いです。でも、暖かい時に着ると暑いんですよね・・・。
春が来るちょっと前ぐらいに、またちょっとがんばってみようと思っています。