歌舞伎ゼミ 終了

前回、タイトルに「その1」とか書きましたが、昨日、歌舞伎ゼミナールは修了してしまったわけです。にははははは。
ほんとはもっと詳しくレポートしようと思っていたのですが、余裕が無かったですね。
でも、ほんとうに楽しい5日間でした。

全て終了後、みんなでちょっと一杯ということになりまして、その時に岩ちゃんとです。
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岩ちゃんは私みたな生徒の立場ではなく、アシスタントだったのですね。早くから来て、お師さんと打ち合わせをし、踊りや台詞を覚え、私達の手本となるべくがんばっておりました。
「附け打ち」ってわかりますでしょうか? 歌舞伎で見得を切る時に「パパーン」と拍子木みたいなもので、木の板を叩いてならすわけですが、それまで全員の分を角材を切って作ってくれていました。
大変だったと思います。お疲れ様でした。

あ! 間違えました。見栄は「切る」のではなく、「する」が正しいそうです。

で、私なりにすっごい簡単に今回のワークショップの感想と言いますか・・愉快だったといいますか・・・・一番勉強になったことですかね。これを一言で言いますと、
「ルールは知っておかなきゃ!」
って事ですね。
野球でもルールを知らないと面白くありませんもんね。
歌舞伎でもですね、知れば知るほど楽しめるわけです。
ルールってどう言うことかと言いますと・・・・・・あうぅぅぅぅ・・・私ですね、ほんとにこういうのを説明するのが不得意と言いますか・・・文章力が無いわけなんですが・・・・・・
「そこは突っ込んでくれるな!」
ってことですかね・・・多分。にははははははははは。

いや、これはですね、扉座であろうがM.O.P.であろうがあるわけです。ええ、いっぱいあると思います。
「そこは突っ込んでくださいますな。そう言うものとして受け取ってくださいまし!」
ってことですね。
授業の最後にですね、質問コーナーがあるわけですが、受講生の方の
「どうしてそうなんですか?」
という問いに対してお師さんは
「どうしてなんでしょうかね? そういうものなんです。」
というお答えがやっぱり一番多かったですもんね。
で、これがわかっていると、そこが愉快でたまらないわけですよ。

歌舞伎の女性の表現で、怒った時に
「ビビビビ、ビーッ」
と言うのがあるのです。
・・・・・・あの、ほんとうです!
真面目なシーンでも下あごを突きだして
「ビビビビ、ビーッ!」
と相手に怒りを表現するわけです。
これを知らないで観ていると、やっぱり
「ええぇぇ・・・?? ビビビビ、ビーッって・・・?? ねずみ男?」
と思っちゃいますもんね? 
しかし、わかっていると愉快です。愉快極まり無いわけです。

驚いた時に
「シェーッ!」
って言うのもそうですね。
ちょっと話しが逸れますますが、赤塚不二夫さんって歌舞伎がお好きだったんでしょうね、絶対。
あのイヤミのは歌舞伎からだったんですね。私の子供の頃の写真はあの決まってあのポーズでした。
ある意味、歌舞伎のはイヤミよりすごいです。これはちゃんとビデオで見せていただいたのですが、すっごい真面目なシーンで
「シェーーーッ! イエイ エイ エイ エイ エーーイッ!!」
ぐらいまではやってましたからね、ほんとに・・・。
あ、あのイヤミのボーズはしませんよ。誤解なさらぬよう。

あの・・・、こういう事ばっかり書いてますと、どんなにふざけた授業だったんだと思われてしまいそうですが、それは違います。にははははは。
私が全然ついて行けない難しい事もいっぱい教わりました。
ただ、私が一番愉快だったと言いますか、印象に残った事を書いたわけで、その辺は汲んでいただければと思います。

とにかく、ほんとに素晴らしい5日間でした。
市川笑三郎さんのおかげに他ならないわけですが、改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。

帰りに電車が一緒だった伴ちゃんです。
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伴ちゃんも
「ほんとに楽しかった!」
と言っておりました。