屋外シアター

ちょっとバタバタしております。
間が空きましたが、前回、飽きてほっぽり出した幼き日の百鬼丸の思い出などを。

ええ・・・はっきり言いまして・・・あまりありません・・・ごめんなさい・・・にはははははは。

いや、これですね、前回の公演の時に全巻読んでみたわけですが、深過ぎるのですよ。
がきんちょの私にはとても感情移入が難しかったんだと思います。間違っても単純な妖怪退治の漫画ではないですもんね。妖怪より恐ろしい人間がいっぱい出てきちゃいます。
間違いなく主役は百鬼丸ではなく、どろろなんですね。漫画のタイトルはそのものズバリ『どろろ』です。妖怪を退治する百鬼丸ではなく、暗黒の戦国時代を精一杯生きて行く孤児のどろろが主役なんだと思います。
すっごく『火の鳥』の鳳凰編でしたか・・・我王のやつですね、あれを思い出します。
いや、ほんとに今読むと素晴らしい漫画です。横内が芝居にしたかったのがよくわかります。
あ、私たちの芝居のタイトルが「百鬼丸」になっているのは・・・これは・・・一ひねりあるからです。にひひひひひ。
見てのお楽しみですね。

がきんちょの時はあまり印象に残らなかった『どろろと百鬼丸』(確か、アニメのタイトルはこうだったような・・・)ですが、一つあるんですね、忘れられない思い出が。
夏休みに子供会の映画上映会で見た思い出なんです。
当時、私は社宅の団地に住んでいました。この社宅の中に公園がありまして、小高い丘の上の公園って感じでした。その公園から降りてくる割と広めの階段がありまして、降りきると、団地の側面、窓のない壁になっていたのです。
日も暮れた頃、わいわい子供たちが配られたお菓子を手に集まって来て、この階段の上から下まで腰掛けるわけです。すると階段の一番上から誰かのお父さんが団地の側面に向かって映写機を回してくれるわけです。
これは楽しかったですねぇ・・・いい思い出です。
外の開放感ってのもありましたし、何より映画館と違ってみんなでわーっわーっ言いながら映画が楽しめましたからね。
あと、いつも見慣れている団地の壁に映像が投影されると言うのは・・・何とも幻想的でステキでしたねぇ。
この上映会で『どろろと百鬼丸』をやってくれたわけです。
ストーリーは全然覚えていません。ただ、歌舞伎の鬼のような蝶のような妖怪がうわぁーっと池の中から現れるシーンだけはっきり覚えています。
子供ながらに「うわぁ・・・きれいだー!」とびっくらこいたって感じでした。
でも、まあ・・・アトムやレオほど夢中になる事はなく、こう・・・・・・通り過ぎちゃったって感じなんですね。
いやぁ、それを今、いい大人になってから夢中になって見直しているわけですから・・・つくづく手塚治虫って人はすごい漫画家なんだと思います。

皆さま『新浄瑠璃 百鬼丸 ?決定版?』、ほんとに請うご期待です。


で、今、ちょっと六角と仕事をしております。久々に一緒の時間を過ごせてほんとに楽しいです。
六角もこの『新浄瑠璃 百鬼丸』の事は褒めてましたね。
割と身内に対する評価はきつくなりがちなのですが・・・私も含めてです。あんまり正直に書けなかったりもします。にはははは。
でも、この芝居に関しては
「あれはいいよ?! 大好きだよ?!」
と言っておりましたねぇ。
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「ぜひ、みなさん、劇場に足をお運びください」
とのことでした。
六角、ありがとう!