お伽 in インチョン その6
いよいよ、初日が開くわけです。
池ちゃんの大活躍にもかかわらず、やっぱり仕込みは大変だったみたいです。役者陣
は早々に解散だったのですが、スタッフは徹夜でした。
いつもより、かなりシンプルな舞台だと思っていたのですが...やっぱりですね、お国の違いってのは大変なのです。
向こうの常識がこっちは「ええええっ!!??」で、こっちの常識が向こうの「ええええっ!!??」である事が度々なわけです。
ちょっと前の記事で「ええええっ!!??」な事で、どんな事か期待を持たせてしまいましたが、今となってはいっぱいあり過ぎてどの事だったのやら...。
世界は広いです!
しかし、日韓のスタッフ陣のがんばりのおかげで、ほぼ時間通りにリハーサルが開始しました。
赤星君が、ぜひリハーサルを写真に撮ってみたいと言うのでカメラを貸すことにしました。ですが、今回のような舞台を写真に撮るのは難しいようですね。
こんな写真がほとんどでした。
今回の舞台はいつもよりかなりシンプルでプリミティブな舞台のはずなのに...超FSXな舞台になってます。
にははははは。
ナムヒがパタパタしてます。
二人で笑いながら写真を見ていたら、こんな一枚を発見。
どうです? これ。なかなかな写真じゃないでしょうか。なんかカメラ雑誌で賞とか取れそうな一枚です。
赤星君のカメラの腕は侮れません。
無事、リハーサルが終了した頃、日本からわざわざ「ぴあ」の方が駆け付けてくれました。
本田さんです。明日、インターネットに速報で今日の模様を載せてくれるそうです。ほんとにありがとうございます!
そんなこんなで、いよいよ初日が開いたわけです。
本番直前に楽屋にてです。
で、けっこうドキドキな幕が開けたのです。
上演開始の手順も日本とはかなり違うのです。ほんとにけっこうドキドキでした。
でも、無事に終了!
手応えと言いますか、評判は思った以上に良かったみたいです。
韓国のお客さんは割とお芝居でもつまらなければ、すぐに席を立つのらしいのですが、途中で帰ったお客さんは一人もいなかったらしいです。寝てる人もいなかったようですしね。
ま、お世辞もあるのでしょうが、関係者の方々にもかなり褒められました。
ただ、客席にどうしても空席が目立ったのは残念なところですが、でも、ちょっと、ホッとしています。
いつもお世話になっている、劇場近くの韓国料理屋さんで初日打ち上げです。
ここのオモニもですね、ほんとに優しくしてくれます。
今日は鴨肉の煮込みを食べたのですが、これはほんとにマッシソヨーでした。サンゲタンに近いと思います。韓国の薬膳料理ですね。とっても優しい味で、ほんとに身体に良さそうな薬味がいっぱいでした。
最後に少しダラダラと...。
韓国のファンタオレンジです。
犬飼君が
「これは写真に撮っておいてください!」
とのたっての希望でした。
なかなかかわいいビンですね。
たまに意外な一面を見せる犬飼君です。
韓国でタクシーに一人で乗る時は運転手さんの助手席に乗ります。理由を聞いたところ
「だって、寂しいじゃないですか」
との事でした。
日本ではよく挨拶に天気の事を話しますが、韓国ではアニョハセヨーの後は
「ご飯は食べた?」
です。
明日は夜1回の公演です。少しゆっくりできそうです。
明日もがんばるのです。