ら抜き言葉

エンジェル・アイズ」の詳細が発表になったようです。ちょっと遅くなりましたが、よろしくお願いいたします。

さて、この掲載されている私の写真は「虚飾の町に別れのキスを」でのレオン・ガストーニですね。
私は割と終わった芝居の事はどんどん忘れていく方です。一月ぐらい経つとどんな芝居だったか、ほとんど覚えていません。
でも、ガストーニには忘れられない想い出と言いますか、ショックな出来事があったのです。
「ら抜き言葉」です。
ガストーニのセリフで
「二度と映画に出られると思うなよ」
と言うセリフがあったのですが、これをどうしても
「出れると思うなよ」
と言ってしまうのです。
初めにマキノさんに指摘された時には
「おお・・・ちょっと間違えちまったぜィ・・・」
程度に思っていたのですが、何度も繰り返してしまうのです。
「虚飾の町に・・・」をご覧になった方はおわかりでしょうが、ガストーニのような奴は、一度切れたら「ファッキン!ファッキン!」の繰り返しでしょうが、普段は必要以上に自分をカッコよく、賢く見せようとしているに決まってます。絶対にら抜き言葉なんか使わないはずです。
でも、使ってしまう。
再三、マキノさんに
「あーもー!岡森クン、ら抜き言葉!」
とダメ出しをされてしまいました。
これですね、私が日本語をしゃべり初めて40数年、いかにら抜き言葉を気にせずしゃべって来たかってことですよね?かなりショックでした。「ラブ縦書き!」とか書いておいて・・・恥ずかしい限りです。
いやいや・・・ほんとに・・・まだまだ勉強でございます・・・。

ところで、ここでザッと「ごぶもり日記」を読み返しても、多分「ら抜き言葉」は使っていないと思います。多分ですよ!多分!わざわざ読み返さないでください。
なんで、ら抜き言葉を使ってないかと言いますと、あれ以来、私が少し神経質になったと言うのもありますが、それより何より、これは日本語変換ソフトの素晴らしさです。私がら抜き言葉を使った瞬間に≪ら抜き表現≫と警告をするのです。ほんとに最近のパソコンは素晴らしいです・・・。あと2,3年もしたら
「あーもー!岡森クン!」
も表示されるようになるかもしれません。まあ、そしたら・・・叩き壊してやります!
ただですね、この優秀な日本語変換ソフト、≪ら抜き表現≫以外にも私に警告してくる事があるのですが、それはちょっと納得いかないのです。
≪否定の連続≫ってやつです。「仮定できないとは言えない」みたいな感じですね。日本語としてわかりにくいので使っちゃダメ!って事なんですが・・・これはどうでしょう?私はすごく日本語っぽいと思うのですが・・・。
「昨日、観た芝居は面白くないとは言えない」
みたいな・・・使い方ですね。まあ、わかりやすく言ってしまえば
「昨日の芝居はビミョーでした!」
って事なんですが、はっきり言いにくい時はあるものです。
≪否定の連続≫=≪ビミョー≫って事で、私は使うことにしています。

ちなみに、私は真夏にすっごい気温が高いことを「熱い」と書いてます。これはわざとです。どうにも「暑」って漢字がピンとこないのです。ほんとに勝手に私の脳内で出来上がっているイメージですが、「暑い」の10度上が「熱い」なんです。
「暑中お見舞い申し上げます。」なんてのも「熱中お見舞い申し上げます。」の方が見舞われた甲斐がある気がします。

今年の夏も熱くなりそうです。皆様、ご自愛のほど。